対馬の樹


WEBサイト『対馬の樹』より
by tsushimanoki
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ツシマヤマネコの本

先日ご紹介した「〈改訂版〉ツシマヤマネコ」を読んだ。対馬の青少年たちに一人一冊ずつ与えて欲しい本だ。とても分かりやすいので、小学校高学年の子どもでもすらすらと読めると思う。

日本各地で消え行く里山の重要性について改めて考えさせられた。ほんの数十年前までは、自然と人とはうまくかかわって暮らしていた。ところがあっという間にそれができなくなってしまっている。そのひずみが、対馬においては、ツシマヤマネコの激減という形になって現われている。

私の実家も広大な山や畑を所有している。往年の繁栄の面影を残したいだけではないか、それを生業としていないのだから手入れが面倒なだけ、無用の長物ではないかと思っていた。しかし、考えを改めなければならないと思った。といっても、今はどうすればよいのか分からない。これからじっくり考えていこう。

曹祖父母や祖父母は実家の山の一部を「タケンコバ」とよんでいた。この本を読むまで、私は「竹んこば」とよんでいた。「こば」の意味をずぅ~っと知らなかったし、知ろうともしなかった。「木庭」と書いて「こば」と読むと分かったとき、すごく驚いた。「タケンコバ」は「竹の木庭(こば)」だったんだ~!へぇ~、へぇ~、へぇ~…。対馬では焼畑農業のことを「木庭作(こばさく)」というそうだ。ということは「タケンコバ」は、竹が茂る山で焼畑農業をやっていたということか。誰も教えてくれないから知らんかったやーん!

焼畑農業をやらなくなって、照葉樹林が少なくなってドングリなどが姿を消し、ドングリなどを餌とするネズミなどが姿を消し、ネズミを餌とするツシマヤマネコが姿を消し、ひいては「磯やけ」という現象が起こって漁業にも影響が出ている。ということである。

しかし、この本は行く末を案じているだけではない。現状をどうにかしようと懸命に活動している人たちが紹介されていた。前に「素敵な宇宙船地球号」というテレビ番組を拝見し、少しは知っていたのだが、この方たちのおかげで少しずつ快方に向かっているということだ。子どもたちも巻き込んで、大きなうねりとなっている。

このような問題に直面しているのは対馬だけではないと思う。日本各地で起こっていることで、もう待ったなしで考えないといけない時期に来ていると思う。そいう意味でも、ツシマヤマネコをめぐる対馬の人たちの取り組みは、お手本になるんじゃないかと思った。

ちなみに、ツシマヤマネコは下記の動物園でもみることができる。
福岡市動物園にもいるので行ってみようっと!

・福岡市動物園
・井の頭自然文化園
・よこはま動物園ズーラシア
・富士市ファミリーパーク

対馬の自然保護観察センターから福岡市動物園へ繁殖のために移送された、あらくれもんの「トモオ」のエピソードが面白かった。トモオはセンターを脱走した前代未聞の経歴を持っており、福岡市動物園でもなかなかメスに受け入れてもらえず、なかなかお役目をまっとうすることができなかったのだが、2007年の春にようやく3頭のお父さんとなったということだ。勇ましく強きDNAが残ったということで嬉しい。

□対馬の樹 http://www.tsushimanoki.net
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by tsushimanoki | 2008-05-31 14:13
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