対馬の樹


WEBサイト『対馬の樹』より
by tsushimanoki
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WEBサイト『対馬の樹』のコンテンツ「対馬のこと」をご紹介しています。皆様のご意見やご感想をお待ちしています。
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せんだんご

対馬の郷土食として必ずあげられるのが「せんだんご」だ。かなりの工程を経て、サツマイモのでんぷんを固めたおだんごである。このせんだんごを使って、「ろくべえ」という麺にしたり、お餅に混ぜたり、お月見団子のようなものを作って黒蜜をかけて食べたり、様々な姿に化けて対馬の人を楽しませてくれる優秀な食品だ。

とはいえ、このせんだんごは、平野が少なくて米や麦が採れにくいため、飢餓に苦しんできた対馬の人たちの糊口をしのぐためにあみだされたもので、今でこそおいしいとか懐かしいとか言われるものであるが、先人が必死な思いで作った保存食なのである。

曾祖母の富恵おばあさまはこのせんだんごを作っていたが、次の代からは作らなくなってしまった。相当な手間がかかり、今はそんなことをしなくても、スーパーに行けばいろんなおやつを手に入れることができる。いくら対馬は経済が疲弊しているといっても、飢え死にする人が出ているとは聞いていないし。

写真のせんだんごはいつものことながら飯束商店で購入したものである。ご主人が前に、作り手はかなり高齢な方で、この方が亡くなったら、この商品は無くなってしまうというようなことを言っていた。飯束商店だって、(実は息子さんは同級生で私の友達)、このご主人の代でお店をたたむということを聞いているし、近い将来、こういったものはどこで手に入れたらいいんだろうか。

もう私が作るしかないんじゃないか。先述のオーベルジュで、せんだんごも生産・販売するか。蕎麦屋の店先で蕎麦を打っている姿を公開しているように、せんだんご工房をオープンにして。「はい、ただいまやっておりますのが、発酵の工程でありまして…」とか、美人なガイドさんが解説してたりして。

このせんだんご、私はニョッキみたいにして食べている。プルンプルンした食感がいいし、なんとも滋味あふれるお味なのだ。地鶏でダシをとって、そのスープに、このせんだんごニョッキを入れ、鶏やごぼうやほうれん草などの野菜をトッピングして食べたらすごくおいしー!もし自宅に眠っているせんだんごがある方(かなりレアな方でしょうが)、ぜひお試しくださいませ。


せんだんごの作り方は「対馬あれこれねっと」でかなり詳しく解説されています。
興味のある方はぜひどうぞご覧になってみてください。

●対馬あれこれねっと「対馬のくらし・技術の伝承」
http://www1.ocn.ne.jp/~kurose/sendango.htm


飯束商店
〒810-0021長崎県対馬市厳原町今屋敷731
TEL/0920-52-0159

□対馬の樹 http://www.tsushimanoki.net
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by tsushimanoki | 2008-06-08 15:51
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