対馬の樹


WEBサイト『対馬の樹』より
by tsushimanoki
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WEBサイト『対馬の樹』のコンテンツ「対馬のこと」をご紹介しています。皆様のご意見やご感想をお待ちしています。
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<   2009年 08月 ( 8 )   > この月の画像一覧


養殖マグロ「トロの華」づくし

帰省した際、(有)西山水産の西山社長に養殖マグロ「トロの華」の大トロ・中トロ・赤身をいただいた。大トロはお刺身に、中トロはマグロ丼に、赤身はアボガドと和えてサラダに。それぞれに全く別の食品といってもいいほど違っていて、異なる3つの味を楽しむことができた。大トロは口の中でとろとろっととろけてジューシー。九州人にはあまりなじみがなく賛否両論分かれるけど、べたべたとしたいやらしい脂っぽさではなくて私は美味しいと思った。(マグロの脂は体にいいEPA(不飽和脂肪酸)と頭にいいDHAを多く含んでいる!)。今のところ、パック詰めの「トロの華」を購入できるのは、大村市の「鈴田峠農園」(2009年6月より)、地元で12月に行われる「まぐろ祭り」くらいで、小売りはされていない。対馬や九州で広く親しまれるようになるまでにはまだ時間がかかりそう。近い将来、もっとたくさんの人に楽しんでいただければなぁと思う。

(有)西山水産
〒817-0431対馬市美津島町尾崎517-2
TEL/0920-53-2022

□対馬の樹 http://www.tsushimanoki.net

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by tsushimanoki | 2009-08-26 11:29

清話会様への原稿⑧ 対馬のお盆

清話会様のメールニュースの原稿をアップしました。お時間のある方はどうぞお付き合いください。

<清話会について>
中小企業向けに情報誌を発行したり、講演会やセミナーなどを開催している、東京に本社を置く会社(昭和13年創業)が運営する会員団体。清話会では、全国各地の中小企業の経営者約3000人に対し、週に2回程度メールニュースを発行されていています。このメールニュースに、月に1回、執筆させていただいています。
■清話会WEBサイト http://www.seiwakai.com/

◇対馬のお盆

いよいよ8月も最後の週となりました。今年の夏は、あまり夏らしくないお天気ばかりで、大雨による災害、農作物の収穫量減少、清涼飲料水の売り上げ低迷など、気分がめいるようなニュースが続きました。私自身も、海のレジャーを楽しむこともなく、何となく気持ちが盛り上がらないまま夏を終えようとしています。

さて、お盆はいかがお過ごしでしたでしょうか?私は対馬に帰省しました。日本各地で様々なお盆の風習があるかと思いますが、民俗学的宝庫である対馬にも独特な風習が残ります。今回は、私の実家のある美津島町尾崎地区のお盆についてご紹介させていただきます。(同じ対馬の中でも、地区によって少しずつ風習が異なります)。

実家では(対馬の多くの家でもそうですが)、12日から15日にかけて、普段の仏壇とは別に、お座敷の床の間に立派な御棚(みたな)を用意します。この御棚には赤い刺繍が施された金色の布が張りめぐらされ、そばにはいくつもの提灯や行燈が添えられ、普段とは全く違ったゴージャスな雰囲気が醸し出されます。

お盆の間は、線香をあげるだけでなく、お米もひとつまみあげるようになっていて、御棚の前に置かれた台の上には、線香やろうそくなどと共に、サトイモの葉、米、「めんどう」(学名:メドハギ)の小枝が添えられた水入れが並びます。米をサトイモの葉の上にぱらぱらとまいて、そこへ小枝の先の葉っぱに含ませた水滴を散らします。子どもの頃はこれがやりたいがために、何度も御棚の前に座っていました。(今でも、ちょっと面白いなぁと思います)。

12日から14日の夕方は、ご先祖様を迎えるために、玄関先で「迎え火」を焚きます。「こえまつ」と呼ばれる、油分たっぷりの枯れたアカマツの根っこの部分を使うのですが、よく燃え上がり、特有のいい香りが漂います。この香りをかぐと、「ああ、お盆だなぁ」と感じます。また、「ご先祖様が迷わんようにね」と大人たちが教えてくれたことも思い出されます。

お盆ならではの変わったお供え物もあります。12日の夜は直径2.5センチくらいの「おてつきだんご」、14日の朝には直径1センチくらいの「ちゃのこだんご」と呼ばれる、お砂糖で甘く味付けをした扁平な白玉団子をお供えします。また、13日と15日は、サルトリイバラの葉を添えたあんこ入りの丸いお饅頭「ちまき」を作ってお供えします。(笹を使った端午の節句の「ちまき」とはずいぶん異なります)。曾祖母が生きていた頃までは、別棟の炊き場で大きなせいろを使って大量に作り、子どもたちや焼香に見えた方にもふるまっていました。

正直に言うと、食糧難の時代でもないので、毎日毎日出される「ちまき」に辟易としていて、他のおやつが食べたいと思っていました。そんな風にあまりありがたがられなくなったこともあるのでしょう、今では「ちまき」を手作りする家庭は少なくなり、いただきものや市販のもので済ませることが増えました。私の実家もお隣のおばちゃんからいただいたものを使っています。この他、「かがみ」と呼ばれる角切りのところてんもお供えします。こういったお供え物は、ご先祖様の霊が一緒に連れてきた供養されていない別の霊へ捧げるものだと言われています。

そして15日の夜、いよいよ「精霊流し(しょうろうながし)」(初盆のお宅のみ)と「送り火」です。長崎の「精霊流し」はたいへん有名ですが、対馬でも同じように、色とりどりの提灯をともし、故人が好きだった食べ物などを乗せた木製の船を海に流します。長崎ほど賑やかではありませんが、漁船で沖まで運び、打ち上げ花火を上げながら、船を流します。今は、そのまま流すのではなく、しばらくたったら回収しています。昔は回収しなかったので、後日、岸に打ち上げられ、それに乗って遊んだことがありました。

「送り火」は、集落の目の前の海にぐるりと巡らされている、腰の高さくらいのコンクリート岸壁の上で、それぞれが自宅の前で焚きます。「迎え火」と同じく「こえまつ」を使い、傍らにはお線香や鈴も用意します。10時くらいからぽつりぽつりと明かりが灯り始め、小さな港に数十のオレンジの小さな光が揺らめき、地区の人たちがお互いに焼香に回り、普段はとても静かな漁村が少しだけ賑わいます。「送り火」を終える際、ご先祖様へのおみやげを海の中に投げ入れます。おみやげは、家で採れた小ぶりな野菜を数種類と「つえぢまき」と呼ばれるアカメガシワの葉でくるまれた小ぶりな「ちまき」を6つ。ご先祖様があの世に戻る際、杖の役割を果たすようにと、アカメガシワの長い茎がついています。地区によっては「つえぢまき」ではなく、クリ・タラの木の花・ゴンズイの実を添えるところもあるようです。

今回、改めて、たくさんのこまごまとした決まりごとがあるのだなぁと思いました。実に非合理的で面倒臭いことだらけです。しかし、こういった決まりごとを進めながら、とても自然に、会うことのできない故人と心の中で会話をしたり、自分たちのご先祖様以外にも思いを巡らせることができます。日本各地で行われているお盆の風習には、即物的な思考に陥りがちな私たちを立ち止まらせてくれる力があるのではないかと思います。

□対馬の樹 http://www.tsushimanoki.net
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by tsushimanoki | 2009-08-25 14:11

養殖マグロ「トロの華」の生産現場レポート

(有)西山水産の「第八大宝丸」で、養殖マグロ「トロの華」のいかだに連れ行っていただいた。たまたま出荷の予定があり、活け絞めのシーンも見ることに。40キロ級のマグロを手で釣り上げ、血抜きをし、頭頂部からワイヤーを入れて脊髄を破壊し、氷付けにするところまで、3人がそれぞれの役割を手際よくこなしていく。この間、約5分くらい。(もたもたしていたら商品価値が無くなってしまう)。これくらいの大きさの魚となると、どくどく流れ出る血の量もかなりのもので、船上が赤く染まっていった。脳天気に「美味しい♪」と言って食べていた大トロはこうやって私のもとに届いている。改めて、いろんな命を頂戴して私は生きているんだということを感じた。

□対馬の樹 http://www.tsushimanoki.net

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by tsushimanoki | 2009-08-20 11:48

ほぼ自給自足な晩餐

対馬最終日は、父が釣ってきてくれたアジ、一緒に釣りをしたおじちゃんが「娘さんにどうぞ」とくださった鯛とカワハギ、自宅の畑で採れたナス・インゲン・オクラを家族総出でお料理した。

父が魚のはらわたを取るなどの下処理をし、母と私とでそれを三枚におろしてお刺身に。小ぶりなアジは南蛮漬け。父が七輪でナスを焼き、私が皮をはいで小さく切った。インゲンとオクラは天ぷらに。私がテーブルをセットして料理の盛りつけ。

さあ食べましょうかという時に、近所のおばちゃんが「イカがとれましたけ、食べませんか?」と。ぬらぬらと色を変えるヤリイカが5はい。さっそく母がぱぱっとさばいてくれて、透き通って、ぴきーんと身が締まったイカのお刺身もおかずに加わった。「獲ってきたものと、頂き物と、家の畑で採れたものでできたばい」、「やっぱり、新しいけん美味しいね」と家族中が大喜びの晩餐だった。

□対馬の樹 http://www.tsushimanoki.net

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by tsushimanoki | 2009-08-17 16:32

対馬に帰省中

13日の夜から対馬で過ごしています。高校時代の友達の実家でサザエやイカなど対馬の海の幸もたっぷりのバーベキューを楽しんだり、実家を来訪してくれた珍客とぷりぷりの「ヤズ」(ブリの子ども)のお刺身を楽しんだり、いただきものの養殖マグロ「トロの華」の大トロを「うまーい!とろけるー!」とありがたく食べさせていただいたり、目の前の海でお盆の送り火を焚いてご先祖を送ったり。そうこうしているとあっという間に対馬滞在最終日となった。今日は、これから船に乗って、「トロの華」の現場を見せていただく予定。もろもろ、後日、ご報告いたします。
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by tsushimanoki | 2009-08-16 11:06

対馬の藻塩を使ったにぎり寿司

リーズナブルにカウンターでお寿司を食べることができる、福岡市博多区古門戸町の「鮨dining太兵衛」で、なかにわデザインオフィスの中庭さんとお食事。おまかせのコースはなんと4,000円から。この日は、小鉢(あわゆき状の山芋をふわっと固めたものに、生ウニが乗せてある)、イクラと山芋添えのモズク、お刺身、岩牡蠣を殻ごと焼いた物、夏野菜の天ぷらに出汁をまわしかけたもの、お寿司をちょこっとというコース。すごくすごく美味しくて、そしてほどよいボリュームに大満足!(私基準なので、少食の人には多すぎるかも)。

私と中庭さんが対馬出身と告げると、対馬の藻塩を使ったイカのお寿司を出してくださった。軽くあぶったイカにレモンを搾り、ぱらぱらっと藻塩がまぶしてある。これがまたもう、本当に美味しかった!この藻塩は、対馬市美津島町赤島で作られている、(有)ハーバルサンケイの商品で、中央区渡辺通の「たべごろ百旬館」で販売されている。

鮨dining太兵衛 http://www.tahee.jp/
〒810-0029福岡市博多区古門戸町2-6
TEL/092-271-1845

□対馬の樹 http://www.tsushimanoki.net

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by tsushimanoki | 2009-08-06 15:53

『BRUTUS』(8月15日号)に対馬が紹介されています!

『BRUTUS』(8月15日号)、特集「日本再発見の旅と本」の36ページから41ページにかけて、「島文化」~海を越えて出会ったいくつもの文化。~として、対馬のことが佐渡島とあわせて紹介されています。『BRUTUS』らしく、キュッとおしゃれにまとめられていて、「さすがだわぁ…、いい感じだわぁ…」と思いました。ぜひぜひ、お買い求めくださいませ!

~特集本文より~
対馬。大陸から初めて入ってきたソバや、離島だからこそ種が保たれた日本ミツバチ。いずれもこの島固有の食文化をもたらした。江戸期に朝鮮交易で栄えた厳原(いづはら)の往時の風情は、町の景色に溶け込む見事な石垣塀に見てとれる。山裾の農村地帯に残る倉庫の石で葺いた2トンにもなる屋根は、厳原の繁栄とは裏腹に、貧困ゆえの知恵だっというが、低温・低湿を保ち、今も現役で人々の暮らしを支えている。

もちろん、離島がパラダイスというわけじゃない。「昔はこの島ももっと賑やかだったんだけどねえ」。どちらの島でもそんな呟きを幾度も耳にした。人口減少に歯止めが利かず、高齢化の一途。経済状況もよいとは言えない…。多様な文化はギリギリのところで保たれているというのが正直なところなのだから。そんな奇跡のような島々と、何もかもがどんどん便利で均一な方向へと変わっていくのが当然な大都市と。本当に刺激的なのは、一体どっちなのだろう。

□対馬の樹 http://www.tsushimanoki.net

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by tsushimanoki | 2009-08-03 15:51

対馬せんべい

ぐにゃっと真ん中から折りたたんだような形が特徴の「対馬せんべい」。ふちの部分がこんがりとこげていて、中央部は黄色く、そして黒ごまがふってある。卵・小麦粉・砂糖が原料のシンプルなシンプルなお菓子。対馬の古くからのお菓子屋さんには必ずといっていいほど置いてある商品。厳原(いづはら)町の「あさづま製菓」では、対馬を離れて暮らす対馬出身者、そして「おみやげにいただいて美味しかったから」というお客様からの注文が絶えないのだそう。

全国各地にも似たようなお菓子があるとは思うけど、こんな形をしたものはおそらくないだろうと思う。食べる際には割らないといけないので、「ボロボロこぼれるし、何でわざわざ」と思ってしまうのだけど、この形だからこそ「対馬せんべい」なのであって、今さら変えられてはそれはそれで困る。深いわけがあるのかもしれないし。この「対馬せんべい」のいわれなどをご存じの方はいらっしゃいませんか?

十万石本舗 あさづま製菓
〒817-0023対馬市厳原町田渕1019
TEL/0920-52-0514

□対馬の樹 http://www.tsushimanoki.net

対馬せんべい 1袋(7枚入り)210円、1箱(7枚入りの袋×4)1,050円
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by tsushimanoki | 2009-08-03 12:14