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対馬の樹


WEBサイト『対馬の樹』より
by tsushimanoki
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WEBサイト『対馬の樹』のコンテンツ「対馬のこと」をご紹介しています。皆様のご意見やご感想をお待ちしています。
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出会いと別れ…、対馬野生生物保護センター所長の佐々木さんが異動

春は出会いと別れの季節。(今年は早々に「対馬の自然と文化を守る会」会長の樋口先生との悲しい別れがありましたが)。「対馬の樹」の開設当初よりお世話になっていた、対馬野生生物保護センター所長の佐々木さんが4月より東京霞ヶ関に赴任されることになった。(いわゆる官僚として中央省庁で働かれることに)。このお知らせも本当に唐突で、驚いたのと悲しかったのと、様々な思いが駆け巡った。

佐々木さんは2006年7月より現職。私の印象では、年齢は30歳前後くらいのお若い方。これまで、東京(本省国立公園課)、熊本(国立公園課熊本事務所)、東京(本省野生生物課)、対馬野生生物保護センターというように勤務されてこられた。環境省というのは他の省庁に比べて、最先端での現場経験を積まなければならない、そういう省庁なのだそう。(ほんとにまあ、最先端も先端、辺境の対馬までよくぞ来てくださいました。しかもものすごく多忙だったようですし)。

佐々木さんとお会いしたのは昨年の7月。「メールのやりとりだけではなんですし一度ご挨拶に」ということでセンターを訪ねた。とても分かりやすく丁寧に、対馬野生生物保護センターが何たるかについてご説明くださった。私との面談の後には「農家のおじちゃんたちと草刈作業をすることになっている」と慌てて舟志(しゅうし)へ向かわれ、地元の人たちと共にがんばっている佐々木さんの姿をほんの少しだけ垣間見た。その後も、メールニュースなどで貴重な情報を提供してくださったり、私からの質問についても細やかにご対応くださったり、「対馬の樹」の感想を寄せてくださったり、たびたび力になっていただいた。正直に言うと、そこまでツシマヤマネコに関心のなかった私だけど、佐々木さんのおかげで、「ツシマヤマネコが生息しやすい環境作り」という非常に興味深いテーマを与えていただくことになった。食との関連も密接だし。

佐々木さんにお会いして、だからオヤクニンはとか、だからコームインはとか、そういうことを口にしてはいけないと改めて思った。属性など分かりやすい情報だけで人を判断するのはイージーすぎる。ある程度はそうと言えるかもしれないけどそうでないケースも多い。人も自然も多種多様。丁寧にみていかないと。(と言うは易し。気をつけたいと思う)。

佐々木さん、対馬での勤務、お疲れ様でした。本省に行かれても、これからも対馬のことを見守ってくださいね。よろしくお願いいたします。最後に佐々木さんのメッセージの一部をご紹介いたします。

私がセンターで仕事をしてこれたこと、安心して外に出て働けたことは、何よりスタッフの協力があったからこそです。スタッフの半分は島外から来て、対馬とヤマネコのために奮闘しています。大谷もその一人で環境教育業務を支える重要な人物になるでしょう。また、獣医の山本、調査担当の茂木も大事な柱です。今年度末で退職する前田、上山もしっかりやってもらいました。島内出身者の阿比留、田代、川口、神宮が、ヤマネコを飼育し、来館者対応をし、センターを運営してくれています。そして、地元のたくさんの方々がセンターの活動を支えてくださっています。東京でも、対馬のことをいつも気にかけています。対馬とヤマネコが元気になるよう、応援したいと思います。

□対馬の樹 http://www.tsushimanoki.net

by tsushimanoki | 2009-03-27 13:43
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