『BRUTUS』(8月15日号)、特集「日本再発見の旅と本」の36ページから41ページにかけて、「島文化」~海を越えて出会ったいくつもの文化。~として、対馬のことが佐渡島とあわせて紹介されています。『BRUTUS』らしく、キュッとおしゃれにまとめられていて、「さすがだわぁ…、いい感じだわぁ…」と思いました。ぜひぜひ、お買い求めくださいませ!
~特集本文より~ 対馬。大陸から初めて入ってきたソバや、離島だからこそ種が保たれた日本ミツバチ。いずれもこの島固有の食文化をもたらした。江戸期に朝鮮交易で栄えた厳原(いづはら)の往時の風情は、町の景色に溶け込む見事な石垣塀に見てとれる。山裾の農村地帯に残る倉庫の石で葺いた2トンにもなる屋根は、厳原の繁栄とは裏腹に、貧困ゆえの知恵だっというが、低温・低湿を保ち、今も現役で人々の暮らしを支えている。 もちろん、離島がパラダイスというわけじゃない。「昔はこの島ももっと賑やかだったんだけどねえ」。どちらの島でもそんな呟きを幾度も耳にした。人口減少に歯止めが利かず、高齢化の一途。経済状況もよいとは言えない…。多様な文化はギリギリのところで保たれているというのが正直なところなのだから。そんな奇跡のような島々と、何もかもがどんどん便利で均一な方向へと変わっていくのが当然な大都市と。本当に刺激的なのは、一体どっちなのだろう。 □対馬の樹 http://www.tsushimanoki.net
by tsushimanoki
| 2009-08-03 15:51
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