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対馬の樹


WEBサイト『対馬の樹』より
by tsushimanoki
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WEBサイト『対馬の樹』のコンテンツ「対馬のこと」をご紹介しています。皆様のご意見やご感想をお待ちしています。
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対馬を旅した人からのご意見

昨年の11月に対馬にふら~っと旅に出かけたという方からご意見を頂戴した。嬉しい点と苦しい点の両方があった。これがもうズバリなご指摘で、私も含めてこれから努力をしていかなきゃならんなぁと切に思った。

嬉しい点について。宿には西山寺という寺を利用されたということだった。予想外のことにちょっと驚いた。もしや写経?!座禅を組みに?!、そういうことに関心があったとは…、人というのは分からないものだと思ったのだが、そうではなく宿としてとても素晴らしかったということだった。特に絶賛されていたのはお料理で、朝から酒が飲みたくなるくらい良かったそうだ。横浜出身の奥様がとてもセンスが良くて、ロビーでかかっている音楽や薪ストーブにも癒されたということだ。

何にも予定を決めずに行ったそうだが、彼女の感度の高いアンテナは次々と対馬の面白いものを捕らえ、対馬シーカヤック倶楽部のオーナーが経営するバーに行き、そこで熱き青年達と対馬の将来について語り会い(対馬には何のゆかりもないというのに)、そしてシーカヤックをして、バーで知り合ったしいたけ栽培農家の方のお宅まで訪ねて立派なしいたけを頂戴したり…、総論でいうととても楽しかったそうだ。といっても、こんな旅はきっと凡人にはできないと思う。

がしかし、苦しい点についても、切れ味鋭い見事なご指摘をされた。それは町をあげてのホスピタリティーマインドの欠落、個人レベルでの広報・宣伝が上手くできていないということについてだった。「厳原町のいたるところにある花壇の花が枯れていて、対馬藩主宗家のお寺「万松院」は入場料を取るというのに掃除も不備で墓石が倒れているものもあってそのまま放ったらかしの状態。観光客をもてなそうという気持ちが足りなさ過ぎる。お隣の島「壱岐」はこんなレベルじゃない。これは行政に何とかしてもらわなければ。それと、個人レベルについて思うのは、旅のお礼にメールを送っても何の返事も頂けない方がいて、お会いしているときはそれはもう素晴らしい方だと思ったけれど、こういうことができないようでは…。商売っ気がないというかなんというか。広報・宣伝が苦手なのかな。今の時代、皆があの手この手で顧客を獲得しようと様々なアプローチをしているというのに」。

この苦しい点のご指摘だが、とてもおおらかに言うと、朴訥な対馬の人たちの気質なんですよということになるかもしれないが、やはりそうは言っていられないと思う。派手なパフォーマンスや大げさなおもてなしはいらないのだ。まずはご指摘にあったような恥ずかしいことが起こらないようにしていかないといけないんだろう。これは対馬に住んでいない私が言うのは、行動をすぐ移せないくせに生意気だということは重々に承知しているのだが、心優しい方にそこのところも含めてこのメッセージを受け取っていただきたいと思う。

□対馬の樹 http://www.tsushimanoki.net

by tsushimanoki | 2008-05-13 02:13
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