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対馬の樹


WEBサイト『対馬の樹』より
by tsushimanoki
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WEBサイト『対馬の樹』のコンテンツ「対馬のこと」をご紹介しています。皆様のご意見やご感想をお待ちしています。
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対馬にて 環境省・対馬野生生物保護センター

対馬北部の上県町にある、環境省・対馬野生生物保護センターを訪ねた。対馬南部の厳原町より出発したために、遠いこと遠いこと…。本当に久しぶりに2時間にわたる長距離単独ドライブを敢行した。道中に野生の美しいキジが現れたりで、往路はるんるん気分。帰りはさすがにくたびれてしまったが。

所長の佐々木さん、そして「対馬の樹」の開設当初よりやりとりをさせていただいていた大谷さんを訪ねた。先にご紹介したとおり、お二人はとてもお若くて本当に驚いた。国の機関にいらっしゃいそうな、いかにもなおじちゃまを想像していたので…。薄緑色の作業服ではなく、ポロシャツ姿にもちょっとびっくり。しかもご出身はそれぞれ神奈川県と栃木県。はぁ~、立派な方がいるものです、この世の中には。私の両親いわく、「好きなことをやっとうっちゃけん、そんなにありがたがらんでも」ということだけど、もし自分の子どもだったらどう思う?って思った。

観察用に一般公開されているツシマヤマネコを見せていただいた。しばらくすると、檻に迷い込んだトンボが現れて、そいつをめがけて大きくジャーンプ!あっけに取られて、最初は「は?」という感じであった。3年前に見たときも、寝床でじーっ…。ライブ画像などでも、いつもいつも寝床でじーっ…。昼間のツシマヤマネコというものはそういうものだと思い込んでいた。ところが、今回はこのトンボのおかげで、敏しょうな動きを目の前で披露してくれた。佐々木さんも大谷さんも、「こんな姿は我々もほとんど見たことがありません…」と。私、超ラッキーやん♪日頃の行いがいいけんやろうね♪目の前で動いているツシマヤマネコ、前に拝見した本にも書かれていた通り美しくて、普通のネコとは違う堂々たる動きであった。私の後に入ってきたおじちゃん3人組も感動して携帯で写真を撮り始めた。私も慌ててデジカメでパシャパシャ。いい絵が撮れたぜ!ありがとう、○○ちゃん!(まだ名前が決まってないそうです)。

その後、館内をご案内いただく。ツシマヤマネコの生息している場所のジオラマやら餌の骨格標本やら。ヘビ・カエル・ネズミなどの骨格標本は初めて見た。爬虫類が苦手なので、ひょえーと思ったが、「『どうぶつ奇想天外!』に出演していらっしゃる千石先生が珍しがって、いたく気に入って写真を撮りまくってましたよ」と聞き、それならばとパシャリ。ツシマヤマネコの糞に混じる骨をこの標本に照らし合わせて、何を食べているのか確認するのだそうだ。

佐々木さんは、このセンターの活動や考え方を丁寧に説明してくださった。ツシマヤマネコを守るためには、ツシマヤマネコが生息する里山全体のことを考えなければならないということ。昔のように里山が機能しなければ守りきれない。そのためには、地域の住民の方と一体になって取り組む必要があると。かつての農法で作った米をブランド米として売り出せるような取り組み、子どもたちに里山の重要性について理解してもらう取り組み、そういった活動を地道に続けていらっしゃるそうだ。佐々木さんは、これから舟志(しゅうし)という地域の草刈に行くとおっしゃった。地元の人間と一緒になってツシマヤマネコを守るんだというパッションが伝わってきた。

□対馬の樹 http://www.tsushimanoki.net
対馬にて 環境省・対馬野生生物保護センター_f0167375_12511791.jpg


by tsushimanoki | 2008-07-25 12:51
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